寺尾クリニカブログ

2024年3月13日 水曜日

麻疹予防ワクチンの必要性

日本では麻疹ワクチンの定期接種の機会が1歳児と小学校入学前の2回に増えたことなどから、患者数が激減しました。
新型コロナ禍で水際対策が強化された20年は10人、21~22年は6人、23年は28人です。
24年3月11日時点で日本で確認された患者11人であり、そのうち8人は、関西国際空港に到着した国際線の乗客です。
麻疹には特別な治療法はなく、予防接種が有効であるが、世代によって定期接種の回数が異なります。
1990年4月1日以前に生まれた人は、予防接種回数が0~1回であり、十分な免疫がないため感染には注意が必要です。
欧州では、麻疹に感染した患者は増加しており、22年は941人、23年は4万2200人、24年は30倍に増加し、2万1000人が入院し5人が死亡しています。
現在は新型コロナウイルスの感染が落ち着き、海外旅行が活発になり、日本国内に麻疹ウイルスが入り込み感染者が増加する可能性があります。
麻疹の流行を押さえるには、麻疹予防ワクチンを2回受けてない方やワクチン接種歴が不明な方は麻疹予防ワクチンの接種が必要です。

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2023年12月30日 土曜日

変異ウイルス(JN1)の増加

新型コロナウイルスの「JN.1」(ジェイエヌ・ワン)と呼ばれる新たな変異ウイルスが世界的に拡大し、日本でも広がりを見せています。
WHOは、ほかの変異ウイルスより重症化のリスクが高いという報告はないとしていますが、専門家は「JN.1」の割合が増えている国の中には感染者数が急増しているところもある。
新型コロナウイルスの「JN.1」はオミクロン株の一種で、2022年に国内でも広がっていた「BA.2」系統のウイルスがさらに変異したものです。
日本国内でも11月頃から増加し、国立感染症研究所によりますと、「JN.1」が検出される割合は12月3日までの1週間で11.6%でしたが、今週の時点では31%に急増していると推定されています。
新型コロナウイルスの「JN.1」と呼ばれる新たな変異ウイルスは、アメリカで新規感染者の4割あまりを占めるなど、海外でも流行していて、WHOは、本格的な冬を迎える中、今後も感染の増加が予想されるという見方を示しています。
WHOによりますと、「JN.1」はアメリカだけでなく、フランスやシンガポール、イギリス、スウェーデンなどでも検出が相次いでいて、12月16日時点で、41か国からこの変異ウイルスが報告されているということです。
当院においても12月に入り、コロナウイルスに罹患した患者さんが増加しており、日本においてもて感染が拡大することは確実であると考えます。年末年始は、病院の医療体制が不十分ですので十分な感染予防対策が必要になります。

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2023年12月24日 日曜日

長引く咳には注意してください

最近、咳などの風邪症状で来院される方が多いです。コロナの患者さんはほとんどいません。インフルエンザの患者さんは高熱、頭痛が特徴ですが少し来院します。
一番多いのは長引く咳を主訴に来院する方が多いです。咳の持続期間の目安としては、3週間以上8週間未満を遷延性咳嗽、8週間以上を慢性咳嗽と定義します。この様な咳を鑑別する主な検査は、次のものです。①血液検査:白血球数とCRPで、炎症の有無、アレルギーの関与などが分かります。②喀痰検査:喀痰を伴う時には、喀痰の培養や細胞診を行い、肺結核症や肺癌などを鑑別します。③胸部写真:肺結核症、肺癌、COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)、間質性肺炎、肺炎などを鑑別します。④呼吸機能検査:気道狭窄の有無などを調べる検査であり、咳喘息、気管支喘息、COPDなどの診断に役立ちます。
外来で多く経験する病気の一つに咳喘息があります。喘鳴(ぜーぜー)や呼吸困難を伴わない長引く咳嗽が主な症状です。特徴としては、咳は夜間から明け方に悪化することが多く、成人では女性に多い傾向にあります。風邪、冷気、運動、喫煙、温度差、花粉、ストレスなどが誘引となります。アレルギー反応が陽性の事が多く、呼吸機能検査では、末梢気道閉塞を示すことがあります。治療は、吸入ステロイドが基本です。予後は、成人では約30%が喘息に移行し、再発する事が多いです。長引く咳でお困りの方はご連絡下さい。

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2023年12月18日 月曜日

年末年始の診療について

年末年始の診療について
令和5年12月31日から令和6年1月4日まで休診とさせていただきます。
宜しくお願い致します。
院長

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2023年12月 3日 日曜日

副流煙について

 タバコの副流煙には、PM2.5という微小の有害物質が主流煙よりも大量に含まれています。
環境省の基準では、PM2.5の濃度は1日平均で35μg以下(1㎥当たり)と定められています。
全面禁煙の建物内では8~22μg程度ですが、喫煙可能な建物内ではその数倍~20倍にも濃度が上昇します。
日本がん学会などのグループによる調査では、喫煙可能な居酒屋では568μgにも達していたことが報告されています。
この高い数値は、WHO(世界保健機関)やアメリカ環境保護局などの基準では、緊急事態レベルの2倍以上に相当します。
気管支や肺の炎症、喘息などの呼吸器疾患を起こしやすくなります。
それ以外では、不整脈、狭心症、心筋梗塞を起こす可能性も多いです。
喫煙しないのに肺癌になる人は、副流煙を長期間にわたり吸い込んだ可能性があります。
兎に角、副流煙は非常に恐ろしいので、職場においては十分に職員の健康管理に努める必要があります。

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