肺癌Topix


肺癌について 

肺 癌       
好発年齢
60〜70歳にピークがある。
高齢者が増加している。

性 差
男:女=3〜4:1
扁平上皮癌は男性に多い
腺癌は女性や若年者に多い

危険因子
1)喫煙 
扁平上皮癌、小細胞癌は関係が深い 。
喫煙指数が600以上は危険である。
喫煙指数が同じであれば女性の方が肺癌になる確率が高い。
肺癌患者の85%は喫煙者である。
喫煙者は非喫煙者の10〜20倍の危険性がある。    
2)環境
3)放射線
4)アスベスト
5)間質性肺炎、COPD

症 状
無症状

血痰
呼吸困難
さ声
胸痛
吐き気
浮腫
精神症状
食欲低下
頭痛
その他

診 断
症状
腫瘍マーカー
喀痰(細胞診断)
胸部レントゲン
CT
PET(CTよりも感受性、特異性が高い)
MRI
気管支鏡検査
 (診断率;中枢型:76〜100%、末梢型:40〜80%)
その他(経皮的肺生検)
 (感受性:75〜95%、特異性:90〜100%)

組 織
非小細胞癌
   扁平上皮癌
   腺癌
   大細胞癌
小細胞癌

進 展
直接浸潤
リンパ行性
血行性

病期診断
T(原発巣)
N(リンパ節転移)
M(遠隔転移)  
  骨、脳、肝臓など

病 期
非小細胞癌  
occult cancer
0   期
I 期
II   期
IIIA  期 
IIIB  期
IV   期
小細胞癌    
限局型
進展型

治 療
1)外科的治療
2)内科的治療
  化学療法
   全身的
   局所的 
3)放射線照射
4)免疫治療
5)緩和治療


イレッサは凄いです 2010/07/31

 肺腺がんの77歳の女性にイレッサを1週間投与しました。その結果、腫瘍は縮小しました。これからさらに観察してゆきます。やはり日本の女性には効果があります。ご本人も喜んでいました。


肺癌の症状
 
2010/07/29

肺癌は発生部位により、肺の中心部の比較的太い気管支に発生する肺癌(中心型)と肺の外側部に発生する肺癌(末梢型)とに分けられます。
中心型の肺癌は気管支を刺激するために、咳や痰が生じます。更に、気管支粘膜を損傷するようになると、血痰や喀血が見られるようになります。癌が大きくなって気管支を閉塞するようになると、肺炎を起こして発熱や呼吸困難などの症状が見られるようになります。この際、肺炎として治療されは肺癌が見落とされることもありますので注意が必要です。
末梢型の肺癌は自覚症状に乏しく約70%が無症状ですが、癌が胸膜(肋膜)に浸潤し胸水が貯留してくると胸痛(初期に)や呼吸困難(かなり貯留してくると)が見られるようになります。
肺癌の診断で末梢型の肺癌には胸部単純X線が有用ですが、喫煙者に多い中心型の肺癌では、胸部単純X線で発見困難なことがあります従って、喫煙者で咳や痰(血痰)が長期に続くときに、胸部単純X線で異常が無くても胸部CT、喀痰の細胞診検査さらには気管支鏡検査が重要な検査となってきます。
当院でも 喫煙者で咳を主訴に来院された方が、胸部XPでは異常陰影は明確ではありませんでしたが、痰の細胞診で肺癌と診断された症例がありました。
長期の咳痰、血痰、発熱、呼吸困難、胸痛で悩まれている方はご相談ください。

イレッサで生存期間2倍に 2010/06/29

肺癌治療に関して興味ある報告がありましたのでお読みください

イレッサで生存期間2倍に 肺がん治療、指針見直しへ
2010年6月24日 提供:共同通信社
 特定遺伝子が変異している肺がん患者に治療薬イレッサ(一般名ゲフィチニブ)を使うと、従来の抗がん剤治療に比べ、生存期間を2倍に延ばせるとする臨床研究の結果を貫和敏博(ぬきわ・としひろ)東北大教授(呼吸器内科学)らのチームがまとめ、24日付の米医学誌に発表した。
 イレッサは間質性肺炎の副作用があり、日本肺癌(がん)学会は抗がん剤投与を優先するよう治療指針で求めているが、チームの弦間昭彦(げんま・あきひこ)日本医大教授は「最初からイレッサを投与する方が効果の高い患者のいることが示された。初回投与を認める方向で、学会内で指針見直しが進んでいる」と話している。
 チームは、進行した非小細胞肺がん患者のうち「EGF受容体」の遺伝子が変異した患者230人を2グループに分け、治療成績を比較した。
 最初からイレッサを使ったグループは、抗がん剤を投与したグループより、がんが悪化するまでの期間が2倍に延びた。
 イレッサを投与したグループの平均生存期間は約2年半で、抗がん剤治療だけだったこれまでの実績の約1年2カ月と比べ2倍に。もう片方の抗がん剤のグループも途中でイレッサに切り替えると、生存期間は約2年となった。日本人にはこの遺伝子変異が多く、イレッサがよく効くとする説を裏付けた。
 副作用については、6人に間質性肺炎がみられ1人が死亡。ただ、チームは全般的に抗がん剤より重い副作用は少なく、生活の質も高く保てたとしている。

 イレッサは私も肺癌の方に投与しましたが、腺癌の女性にはかなり効果がありました。特に日本人には効果があり、生存期間が延びることは喜ばしい事であります。

夕刊フジ 院長 コメント記事


喫煙者は痰の細胞診をしましょう
 
2010/05/03

日本では、肺癌や大腸癌が増える傾向にあります。肺癌は、年間約6万人以上の患者さんが発生しています。また高齢になるほど確率が高くなります。
肺癌の原因で最も影響が大きいのは喫煙で、男性肺癌68%、女性肺癌の18%は、喫煙が原因と考えられています。
喫煙者が、肺癌になる割合は20%以下ですが、肺癌患者の90%は、喫煙者です。
肺癌の発生率は50歳以上で急激に増加し、喫煙開始年齢が若いほど、喫煙量が多いほど肺癌危険率は高いとされています。喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が、400を超えると肺癌の発生危険率が高くなります。受動喫煙者は、非受動喫煙者にたいして肺癌罹患危険率は、21〜26%増加します。また、喫煙指数が同じ場合には、女性のほうが肺癌になる危険性が高いです。これは、女性のほうが化学物質に反応しやすいからと言われています。
 早期診断には、レントゲン検査と痰の検査(悪性細胞の有無を見る検査:細胞診)が必要です。
喫煙指数が400以上の方は、痰の細胞診とレントゲン検査をしましょう。