アスペルガー症候群

アスペルガー症候群

コミューニケーションが上手くできない、社会性に乏しい、想像力が乏しいなどが、アスペルガー症候群の特徴です。そのために、生きてゆく事が辛い人がかなりいます。
100人に1人位の割合で存在するといわれています。
最近は精神的な落ち込みや不眠や不安などで来院される方が多いですが、このような方にテストをすると、アスペルガー症候群が疑われる方が非常に多いです。
この病気は見逃されていることが多いです。

■アスペルガー症候群の遺伝
家族間の遺伝、特に父親の遺伝的な要因が多少なりともあると言われています。
母親がデパケンを服用しているとアスペルガーの子供が生まれやすいといわれています。
アスペルガーの人は、てんかんを10%位合併します。
この病気は男性にとても多いです。

■アスペルガー症候群の特徴
(1)対人関係の障害
相手と話していても、目が泳いでしまったり、表情がその場にそぐわないものであったり、対話する距離感が近すぎたりという不自然さが認められます。
また、冗談が通じず、真に受けてしまう。
暗黙の了解のような、言わなくてもわかるだろうとみなが思っていることがわかりません。よって、 人を傷つける言葉を言ってしまったりして、人との関係が悪くなります。
(2)想像力の障害
相手の気持ちになって考えること、場の雰囲気を読むことが苦手です。
(3)こだわりを持つ
こだわりが非常に強いことが多いです。
助言しても言い訳ばかりで、聞く耳を持ちません。
(4)変化に弱い
変化のない生活を求めます。だから、いつもと違う場に行くと極度の緊張、パニックを起こします。
(5) 知的な遅れがない。
(6)その他、

・運動神経が悪い
・聴覚過敏
・部屋が汚い
などです。

ADHDも合併することがあります。
この場合は以下のような症状があります
(1)計画実行ができない
(2)片付けられない
(3)時間がきても止められない
(4)興味がないとできない

などです

この病気は男性に多いのですが、
女性のアスペルガー症候群の場合には、体調不良が主な悩みとなるようです。
特に多い症状としては、
(1)睡眠障害(不眠・寝起きの悪さ)
(2)吐き気、腹痛、便秘、下痢
(3)朝起き上がれないほどの疲労感
(4)原因不明の発熱
(4)月経前症候群が重くなりやすい
(5)過食

などがあります。

■アスペルガー症候群の治療
根本的な治療薬はありませんが、精神的と身体的な不調を治します。
環境から起きる気分の落ち込みに対しては抗うつ薬を処方します
この病気は根本的には治りませんが、自分を認知し、他者にも自分を理解してもらい、自分でも他人の考えを取り入れて自分を変えてゆけば、社会生活は十分できます。自分に合った職業を選び自分らしく生きてゆけば良いのです。しかし、自分を変えずに、わがままでは社会生活はできず、引きこもり生活に至ることもあります。
つまり、自分でも努力をして、社会に順応してゆく事が大切です。
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