取材記事

2014年4月19日 土曜日

COPD 取材記事

呼吸器科専門医の寺尾院長は、地域のかかりつけ医の立場からCOPD(慢性閉塞性肺疾患)治療に力を入れている。
「COPDの症状がつらくなり、受診するのは60歳以上になってから。それでは遅い。1次診療では、咳症状で来院する患者さんがたくさんいます。その中から早く見つけて、この病気の怖さを理解してもらうことが非常に大切になります」
COPDは、慢性気管支炎と肺気腫の総称。気管支や肺胞に炎症が起こり、徐々に呼吸が困難になる進行性の肺病で、原因の90%以上は喫煙で起こる。

X線画像で肺が正常でないことを知らせる
「咳や痰(たん)が続く」 「階段の上り下りで息切れがする」が主症状だ。
「スパイロメーターという検査器で、息を吸って吐いてもらえば簡単に診断できます。ただし、一度破壊された肺胞は、治療しても元には戻りません。まず、進行を止める"禁煙"が最も重要な治療になります」
しかし、COPD治療の難しさは、その禁煙治療を受けてもらうところにあるという。
「COPDの裏には"ニコチン依存性"があるので、患者さん自ら禁煙の必要性を感じないと治療が進まない。この病気をよく説明して、なぜ禁煙できないのかじっくり話を聞き、適宣アドバイスしていくカウンセリングが必要です」
寺尾院長は、患者に危機感を持ってもらえるように、できるだけ"見える化"して分かりやすい説明を心がける。
「COPDは肺が膨張するので、X線画像で自分の肺が正常でないことを実感してもらう。重症度はスパイロメーターで、禁煙効果は一酸化炭素測定器の数値を示して確認してもらいます」
禁煙治療は、経口補助薬を中心に行われるが、禁煙症状がひどい人には精神安定剤を処方する場合もあるという。治療期間中(3ヶ月間)の禁煙成功率は約60%だ。
「重症のCOPDでは、酸素ボンベを使う"在宅酸素療法"が必要になります。その場合にも精神的なフォローが大切になります」

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