朝日新聞連載記事
2018年12月10日 月曜日
朝日新聞に連載vol8
Q
30代男性です。社会人になってから喫煙しはじめて10年以上経ちますが、会社で喫煙所が撤去されることになり、よい機会なので禁煙しようかと思います。禁煙治療はどんな治療をしますか?保険適用の適用条件はあるのでしょうか。
A
保険適用の禁煙治療を受けることのできる方は、次の4項目全てに該当する場合です。
①ニコチン依存症に係るテストでニコチン依存症と診断された方(10点中5点以上)
②35歳以上の者については、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が、200以上である方
③ただちに禁煙することを希望している方
④禁煙治療を受けることを文書により同意された方
なお2016年4月から、34歳未満に対しては、②の喫煙本数と喫煙年数による指数の条件が撤廃されました。
現在行われている禁煙治療は、バレニクリンという飲み薬と貼り薬の2つです。それぞれ特徴があります。飲み薬は効果が強く、ニコチンを含みませんが、嘔気、不眠、頭痛などの副作用があります。貼り薬は効果が弱く、ニコチンを含み、皮膚にアレルギー症状が出やすく、重度の狭心症や不整脈、心筋梗塞後などの心疾患がある方には使用できません。禁煙外来のスケジュールは、初診時を含めて5回、3か月間のプログラムが通例です。費用は5回トータルで12000円~20000円が一般的になっています。
投稿者 Genova | 記事URL