朝日新聞連載記事

2020年10月 6日 火曜日

朝日新聞に連載vol15



Q
喘息で通院していましたが、あまり症状が出ていなかったので、自己判断で医院に行っていませんでした。喘息は秋口になると症状が悪化しやすいと聞き心配です。何か気を付けることはありますか。

A
お答え致します。喘息の中で、特定の抗原が引き金となって発作がおこるものをアトピー型喘息と呼んでいます。一番多いものはハウスダストであります。ハウスダストの中には、ダニやその死骸が多く含まれており、約40種類のダニが1gのハウスダストに約千匹いるといわれています。他に、スギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギなどの花粉があります。抗原を特定できないものは、非アトピー型喘息と呼びます。気温差がはげしい時や気圧が大きく変化する場合に発作が起きやすいです。また、風邪、インフルエンザ、肺炎などの感染症に罹患したときに発作が起き、喫煙や有害物質を吸引し発作が起きたりします。秋になると、気温が低下し、台風が来て気圧が下がり、秋の花粉が飛び、風邪をひきやすくなります。従って、喘息発作が非常に起きやすいです。発作予防の為には、吸入薬を定期的に吸入することが必要です。また花粉症があるのであれば、抗アレルギー剤を併用することも必要です。もしも、風邪をひいたら、早めに治療をして下さい。さらに、インフルエンザ予防のためにワクチンを接種することも必要です。

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