朝日新聞連載記事
2020年4月14日 火曜日
朝日新聞に連載vol13
Q
感染症の予防はどのようなことが有効でしょうか。
A
感染症の予防のために必要なことは、感染経路を遮断すること、抵抗力を高めることなどであります。
(1)感染経路を遮断することの具体的なことは、
①帰宅時、食事の前などに石鹸で手指を丁寧に洗い、アルコールで乾くまで消毒することです。
②咳やくしゃみによる飛沫による病原体の飛散を予防するためにマスクを着用することが、特に屋内や乗り物など換気が不十分な環境では非常に有効です。
③病原体で汚染した手指で目、鼻、口などを触るとこれらの粘膜から感染する可能性がありますので注意が必要です。
④咳や発熱などの症状がある人に近づかない、人混みの多い場所に行かないことも必要です。
⑤咳やくしゃみが出るときは、飛沫に病原体を含んでいる可能性があるので、咳エチケットを心がけることが大切です。
(2)抵抗力を高めるには、
①十分な睡眠、バランスのよい食事を摂取すること、精神的なストレスを軽減することなどに心がけることが必要です。
②空気が乾燥すると上気道粘膜の防御力が低下するので、加湿器などを用いて適切な湿度(50~60%)を保つことが大切です。
③高齢者や呼吸疾患、糖尿病などの慢性疾患がある方は、ワクチンを接種することが大切です。
投稿者 Genova