朝日新聞連載記事

2019年7月12日 金曜日

朝日新聞に連載vol10



Q
友人の子ども(小学2年生)がマイコプラズマ肺炎にかかったそうです。どのような病気でしょうか。教えてください。

A
≪定義≫
マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマを病原体とする呼吸器感染症であり、小児や若い人に多い肺炎です。従来は4年周期で流行し、オリンピック病と言われましたが、1992年以降はこの周期性がなくなっています。
≪症状≫
発熱や全身倦怠感、頭痛、痰を伴わない(初期)咳などの症状がみられます。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。また喘息様気管支炎を呈することは比較的多く、感染様式は感染患者からの飛沫感染と接触感染によります。
≪診断≫
血液検査では炎症反応が陽性、寒冷凝集反応は本疾患のほとんどで陽性、マイコプラズマ抗体の上昇。胸部レントゲン検査では通常の肺炎と異なり淡い陰影が認められます。
≪治療≫
主にマクロライド系の抗菌薬(クラリスロマイシン)が使用されているが、近年その耐性株の割合が著明に増加しており問題です。 ≪診断≫
血液検査では炎症反応が陽性、寒冷凝集反応は本疾患のほとんどで陽性、マイコプラズマ抗体の上昇。胸部レントゲン検査では通常の肺炎と異なり淡い陰影が認められます。
≪予後≫
元気で一般状態も悪くないことが特徴であると言われていますが、中耳炎、無菌性髄膜炎、脳炎などの合併症も発症することもあるため、正確な診断と適切な治療が大切です。

投稿者 Genova | 記事URL

2019年3月 8日 金曜日

朝日新聞に連載vol9



Q
現在、妊娠5カ月なのですが、夫がヘビースモーカーで禁煙をしてくれません。子供への影響がとても心配です。受動喫煙のことを詳しく教えてほしいです。

A
≪定義≫
受動喫煙は、非喫煙者が自分の意思に関わらず、タバコ煙あるいはタバコ臭に曝露されることです。電子タバコ、加熱式タバコなどの新型タバコも受動喫煙を発生します。
≪分類と診断≫
受動喫煙に曝露された時に色々な症状が出現する場合に受動喫煙症とします。
 レベル0:正常。非喫煙者で受動喫煙の機会がない。
 レベル1:無症候性旧姓受動喫煙症。タバコ煙に急性曝露の症歴があるが症状はない。
 レベル2:無症候性慢性受動喫煙症。タバコ煙に慢性的に曝露しているが症状はない。
 レベル3:急性(再発性)受動喫煙症。症状が受動喫煙曝露後に出現し、受動喫煙がなくなれば無症状である。
 レベル4:慢性(再発性)受動喫煙症。急性受動喫煙症を繰り返して、症状または疾患が持続する。
 レベル5:重度受動喫煙症。致死的な病態または重篤な後遺障害の合併になる
≪受動喫煙の妊娠への影響≫
①流産
②死産
③子宮外妊娠
④障害児出産(注意欠陥多動障害)
⑤その他
≪受動喫煙の子供への影響≫
①中耳炎
②気管支喘息
③肺炎・気管支炎
④虫歯
⑤小児がん
⑥その他
≪治療≫
早期に受動喫煙の環境を回避することです。

投稿者 Genova | 記事URL

2018年12月10日 月曜日

朝日新聞に連載vol8



Q
30代男性です。社会人になってから喫煙しはじめて10年以上経ちますが、会社で喫煙所が撤去されることになり、よい機会なので禁煙しようかと思います。禁煙治療はどんな治療をしますか?保険適用の適用条件はあるのでしょうか。

A
保険適用の禁煙治療を受けることのできる方は、次の4項目全てに該当する場合です。
①ニコチン依存症に係るテストでニコチン依存症と診断された方(10点中5点以上)
②35歳以上の者については、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が、200以上である方
③ただちに禁煙することを希望している方
④禁煙治療を受けることを文書により同意された方

なお2016年4月から、34歳未満に対しては、②の喫煙本数と喫煙年数による指数の条件が撤廃されました。

現在行われている禁煙治療は、バレニクリンという飲み薬と貼り薬の2つです。それぞれ特徴があります。飲み薬は効果が強く、ニコチンを含みませんが、嘔気、不眠、頭痛などの副作用があります。貼り薬は効果が弱く、ニコチンを含み、皮膚にアレルギー症状が出やすく、重度の狭心症や不整脈、心筋梗塞後などの心疾患がある方には使用できません。禁煙外来のスケジュールは、初診時を含めて5回、3か月間のプログラムが通例です。費用は5回トータルで12000円~20000円が一般的になっています。

投稿者 Genova | 記事URL

2018年9月15日 土曜日

朝日新聞に連載vol7



Q
78歳の父と暮らしていますが、最近、食事中に咳き込むことが多くなり、気がかりです。誤嚥性肺炎が心配です。病院を受診するべきでしょうか。

A
超高齢社会において、誤嚥性肺炎は増加傾向にあります。2015年の厚生労働省・人口動態統計によると、肺炎による死亡者数のうち、約96%が65歳以上です。また、高齢者が罹患する肺炎のうち、7割以上が誤嚥性肺炎です。死亡率は100人/人口10万です。
発症しやすいのは、嚥下機能の低下した高齢者、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの脳神経疾患や寝たきりの患者に多く発生します。
≪原因≫
嚥下機能障害のため唾液、食べ物、胃液などと共に口腔内の細菌を気道に吸引することで発症します。
≪症状≫
発熱、咳、痰などが典型的な症状です。しかし、これらの症状がなく、元気がない、食欲がない、意識障害などの症状のみがみられることが多いです。
≪検査≫
胸部X線写真で肺炎像を確認し、白血球増加や炎症反応が亢進しています。
≪治療≫
咳き込みが多い場合には、すぐに医療機関(呼吸器科)を受診して下さい。抗菌薬などの薬物治療が中心ですが、呼吸状態や全身状態が不良な場合は入院治療が必要です。高齢者や中枢神経障害などで寝たきりの患者に発症することが多いので、予後不良の場合も少なくありません。

投稿者 Genova | 記事URL

2018年7月21日 土曜日

朝日新聞に連載vol6



Q
4歳の娘が喘息で通院しています。子どもの喘息は成人になると治ると聞きましたが、本当でしょうか。早く治るアドバイスがあれば教えて下さい。

A
小児ぜんそくについてお話しいたします。
≪定義≫
発作性に喘息を伴う呼吸困難を繰り返す気道の慢性炎症性疾患であり、自然にまたは治療により軽快、治癒します。
≪特徴≫
小児は発育の途上にあり、2才未満に生じる事が多いです。アレルギーの家族歴、IgE高値、ダニに対する抗体が陽性の場合にはリスクが高く、早期治療が大切です。有病率は3~5%と高値です。
≪診断≫
小児の診断は、成人よりも困難ですが、アレルギー検査(皮膚テスト、血液検査、鼻汁塗沫テスト)、呼吸機能検査などを行います。
≪治療≫
定期的な吸入ステロイド薬や内服薬の治療だけではなく、①アレルギーの原因の除去②減感作療法③体質の改善、強化④病気に対する不安感の軽減が大切です。また、喘息日誌やピークフロー値の測定などで、喘息の程度を毎日把握する必要があります。
≪予後≫
従来、小児ぜんそくは治りやすく、成長すれば治ると言われていましたが、最近、治癒率は30%~40%と低下し、約40%は成人喘息に移行すると言われています。我が国の死亡率は減少傾向にありますが、まだ海外に比べて高くなっています。定期的な受診、患者や家族の意識の向上、発作止めの乱用を控えるなどが大切です。

投稿者 Genova | 記事URL

寺尾クリニカ ホームページを見たとお伝えください 電話番号:03-5338-9955 平日9:00~13:00、15:00~19:00 土曜日9:00~13:00 定休日:日曜・祝日
アクセス


大きな地図で見る
【住所】
〒169-0073
東京都新宿区百人町3-28-5 グランドヒルズA

詳しくはこちら
モバイルサイトはこちら
Ls | 寺尾 一郎のスタイル(寺尾クリニカ)カッコいい大人たちに学ぶ、次世代リーダー応援サイト Leader's Styleに当院長寺尾の記事が 取り上げられています。ぜひご覧ください!