寺尾クリニカブログ

2026年3月 5日 木曜日

マンジャロは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群にも治療効果がある

主に閉塞性睡眠時無呼吸症候群への治療効果と、手術時の安全性に関する警告の2つの側面が報告されています。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、日本には900万人から2,200万人の患者さんがいるされており、中等症、重症例は約900万人です。
ただし、CPAP治療しているのは10%未満です。放置すると、心筋梗塞や脳卒中を発症する危険な疾患です。

1.閉塞性睡眠時無呼吸症候群への効果
マンジャロは、肥満を伴う特定の呼吸器疾患の改善に有効であることが示されています。

治療承認:米国FDAは、肥満を伴う中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療薬として、チルゼパチド(米国での肥満症治療薬としての製品名:Zepbound)を承認しています。

臨床試験の結果(SURMOUNT-OSA):臨床試験において、チルゼパチドは睡眠1時間あたりの呼吸停止や低下の回数を示す無呼吸低呼吸指数(AHI)を最大62.8%減少させました。
また、酸素飽和度の低下(低酸素負荷)や、日中の強い眠気の改善も確認されています。

効果メカニズム:大幅な減量によって気道周辺の脂肪が減少し、睡眠中の気道閉塞が抑制されると考えられています。また、GLP-1受容体への刺激による抗炎症作用が、上気道機能改善の可能性も示唆されています。

2. 呼吸器に関連する安全性と警告
人工呼吸器系には直接的・間接的な見方の可能性のある警告がいくつか存在します。

手術時の誤嚥(ごえん)リスク:全身麻酔や深い鎮静を伴う手術や処置を受ける際、チルゼパシドを使用していると胃の内容物が肺に入ってしまう誤嚥性肺炎のリスクが高まる可能性がありますそのため、
手術予定がある場合は事前にすべての医療従事者に使用を伝える必要があります。

息切れ(呼吸困難):重大な警告として、チルゼパチドは甲状腺腫瘍(状態甲腺がんを含む)を引き起こす可能性が指摘されています。
その症状の一つとして「息切れ(息切れ)」が挙げられており、この症状が現れた場合は医師に相談することが推奨されています。

アレルギー反応:深刻なアレルギー反応が起きた場合、症状として呼吸困難や飲み込みにくさが現れることがあります。この場合はすぐに使用を中止し、緊急外来を行う必要があります。

まとめ
現在、チルゼパチドは、糖尿病治療薬として認められていますが、心臓、脳に加え、睡眠時無呼吸症候群においても症状を改善するという結果を得ております。
さらに、今後は慢性閉塞性肺疾患などへの効果も研究が進行しております。抗炎症作用が非常に注目されます。
しかし、この薬は、甲状腺腫瘍を引き起こす可能性がありますので、注意深く診る必要があります。ダイエット目的で用いる場合はさらに注意が必要だと考えます。

投稿者 寺尾クリニカ | 記事URL

2026年3月 5日 木曜日

花粉症は気道全体の危機かもしれません。

花粉症が「危険」とされる点には、無意識の不快感を超えて、身体の健康、日常生活の質、さらには将来的な疾患リスクに至るまで広範囲に多角的な問題が含まれます。

1. 認知機能と社会生活への深刻な影響
花粉症の症状は、目に見える鼻水やくしゃみだけでなく、個人のパフォーマンスを著しく低下させます。

学力・記憶力の低下:研究調査により、花粉症は学力、成績、記憶力の低下を予測することが指摘されていますこれは特に受験生や学生にとって大きな問題です。

労働効率の低下:仕事や家事の効率が大幅に低下し、社会経済的にも大きな損失となります。

生活の質の低下:睡眠障害を伴うことも多く、日中の集中力欠如や倦怠感に直結します。

2.喘息など他の呼吸器疾患への発展
アレルギー性鼻炎を放置することは、呼吸器全体の健康を損なうリスクがあります。

喘息の発症リスク:アレルギー性鼻炎は、将来の喘息発症の独立した危険因子であることが示されています。

One Airway , One sick:鼻(上気道)の炎症は肺(下気道)の疾患と強く関連しており、気道全体が脆弱になる危険性があります。

3. 食物アレルギーの合併
特定の花粉症を持つことで、これまで食べられていた生の果物や野菜に対してアレルギー反応が出るようになる危険があります。

花粉食物アレルギー症候群:花粉アレルゲンと構造が似た食物(トマト、リンゴ、モモ、メロン)などを食べた際、口の中のかゆみや腫れが起こります。

豆乳による重篤な反応:シラカンバ花粉症の人が豆乳を摂取した際、強いアレルギー症状が出ることが報告されており注意が必要です。

4. 有害物質の一瞬による炎症
昨年の研究で、花粉症特有の鼻粘膜の状態が、環境リスクを高めることが判明しました。

重金属(鉛・スズ)の滞留:花粉症患者は鼻粘膜のムチン(粘液)が増加しているため、大気汚染物質(PM2.5)に含まれる鉛やスズが鼻腔内に留まりやすい状態にあります。

症状の増悪:侵入したこれらの物質がさらに病状を悪化させます。

5. 自然治癒の困難さと治療のリスク

自然治癒はほぼ期待できない:過去20年の調査で、花粉症が放置されて治ることはほとんどないことがわかっています。

自己治療の危険:市販の血管収縮剤入り点鼻薬を使いすぎると、かなり鼻粘膜が腫れ、逆に慢性的な鼻閉を引き起こす、薬剤性鼻炎が発症するリスクがあります。

このように、花粉症は早期に正しい治療を行わなければ、重症化や合併症、学習・仕事能力の低下といった深刻な事態が起こりますので、注意が必要です。
市販の薬の治療効果がなければ、すぐに医療機関を受診してください。
 

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