寺尾クリニカブログ

2013年7月14日 日曜日

喫煙者の咳はCOPDが疑わしい 

喫煙者で朝、痰咳をよくするという人は、COPDが疑われます。
以前、日本はCOPDの患者が少ないと言われていたが、2001年に行われた国内の疫学調査によれば、COPD患者は40歳以上で約 530万人と推計されています。
その内訳は喫煙者の12.3%、過去に喫煙経験のある者12.4%、非喫煙者では4.7%にCOPDの病態がみられました。年齢別のCOPD発生患者推計値は、40歳代62万人、50歳代84万人、60歳代 170万人、70歳代 2,100万人の患者数となります。
性別の罹患率は、男性13.1%、女性 4.4%となっており、喫煙習慣と関連しています。
COPDでは診断を受けないで放置されている場合がかなり多いと思われます。
私もレントゲンを1ヶ月に2000枚ぐらい読影しておりますが、CTで初めて発見できる場合がかなりあります。喫煙率の増加と平行してCOPDによる死亡数も増加しています。
COPDの予後はとても悪いです。肺癌を合併したり、最後は呼吸ができなくなり、酸素を吸入しなければ生きてゆくことはできなくなります。私も病院に勤務していた時はこのような患者さんを多く診ていましたが皆さん亡くなりました。
喫煙者で朝、咳痰が多い方はCOPDが疑われますので、御心配の方はご連絡ください。COPDの早期発見、早期治療が大切です。また、肺癌の早期発見でもあります。



投稿者 寺尾クリニカ

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