寺尾クリニカブログ

2025年7月31日 木曜日

梅毒の現状

国立感染症研究所によりますと、2024年に全国から報告された梅毒の感染者数は1万4663人と、現在の方法で統計を取り始めて以降最も多かった2023年の1万4906人に次いで過去2番目に多くなりました。
都道府県ごとに見ますと
▽東京都が3703人 ▽大阪府が1906人 ▽福岡県が880人 ▽愛知県が846人などと大都市で多くなっており、東京都がもっとも多いです。
一方、2023年からは大都市圏以外でも増加しています。
特徴的なのは、20代の若い女性の患者が増えていることです。原因としては SNSなどを通じて出会いの場が増え、不特定多数の相手と性交渉をする機会が増えていることが考えられます。
新宿の歌舞伎町では「たちんぼ」と言われる若い女性が多く、たびたび警察官に逮捕されています。
梅毒は「梅毒トレポネーマ」と呼ばれる細菌に感染して起こる性感染症です。性的接触には、普通の性器の接触による性交だけでなく、オーラルセックスやアナルセックスなどで、粘膜や皮膚から感染します。
梅毒は感染してすぐには症状が出ず、3週間前後に性器にしこりやただれができます。症状が現れたり消えたりを繰り返しながら徐々に全身を侵していく感染症です。症状がいったん消えるため、アレルギ-疾患などと見逃されやすく、さらに感染を広げてしまう危険性が大きいといえます。
梅毒の診断は、血液検査で抗体を検出することです。検査は、感染から約4週以上経過しないと陽性反応が出ないため、症状が現れてすぐに検査をしても陰性になる場合があります。


投稿者 寺尾クリニカ

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