寺尾クリニカブログ
2026年2月20日 金曜日
インフルエンザはただの熱ではないです
多くの人は、インフルエンザを一時的な肺の感染症、つまり1週間の咳、高熱、頭痛などの症状が、治まるものと考えています。そして、傷跡が喉と胸部に限局している呼吸器疾患として捉えています。しかし、最新の神経免疫学は、この見方が危険であることを示唆しています。
肺で起こった出来事が肺にとどまるだけではなく、最近の研究では、インフルエンザが神経系との橋渡しとなり、解熱後も長期間にわたって脳に変化をもたらす連鎖反応を引き起こすことが明らかになっています。
おそらく最も衝撃的なのは、インフルエンザの「非神経向性」株、つまりH1N1のように脳に物理的に侵入しない株でさえ、他の組織に大規模な全身性炎症を引き起こすことで脳に炎症を起こす可能性があるという発見です。
インフルエンザは単なる季節的な感染症ではなく、私たちの心の構造そのものを変えてしまう複雑な生物学的現象なのです。
インフルエンザの感染は、精神疾患発症リスクを高める可能性があることが、最新の研究や資料によって示唆されています。
具体的には、以下のようなメカニズムが関与していると考えられています。
1. 精神疾患に関連する遺伝子発現の変化
特定のインフルエンザ株(H3N2やH7N7など)に感染すると、脳の海馬に、精神疾患と密接にする遺伝子の発現がみられることが確認されています。
妊婦さんがインフルエンザに感染すると、胎児が将来的に精神疾患(統合失調症など)を発症する可能性が高いです。
2. 脳内の炎症(神経炎症)とサイトカインの影響
インフルエンザ感染により放出される炎症性サイトカイン(病原体からわれわれの体を守ってくれるタンパク)は、脳内の免疫細胞を活性化させます。これらのサイトカインは、過剰に産生されると、逆に臓器(脳)を障害するようになります。従って、従来の行動や認知機能に重大な悪影響を及ぼすと言われています。インフルエンザは、脳内で炎症を起こし、これが数週間から数ヶ月続く慢性的な炎症状態になると、精神疾患の発症リスクを高めると考えられています。
3. 脳の構造のダメージ
記憶や感情を司る海馬は、インフルエンザによる炎症に過敏に反応して、記憶の障害や認知機能の低下を招き、精神医学的な症状につながる可能性があります
4.まとめ
これらの知見は、インフルエンザが呼吸器疾患に留まらず、脳の免疫系や遺伝子制御に長期的な影響を及ぼし、将来、精神疾患(統合失調症など)や神経変性疾患(パーキンソン病など)を引きおこす可能性があることを示しています。
従って、たかがインフルエンザと軽視せず、インフルエンザワクチンを接種し、感染予防を十分行うことが必要です。また、妊婦さんは、ご自身だけでなく胎児を守るためにもワクチン接種を必ずして下さい。インフルエンザに罹らないようにしてください、ましてや何回も感染することは許されません。
今、当院でも毎日インフルエンザの患者さんが来院しています。すべてが、若い世代で、ワクチン接種はしていません。ものすごく危険だと思います。
肺で起こった出来事が肺にとどまるだけではなく、最近の研究では、インフルエンザが神経系との橋渡しとなり、解熱後も長期間にわたって脳に変化をもたらす連鎖反応を引き起こすことが明らかになっています。
おそらく最も衝撃的なのは、インフルエンザの「非神経向性」株、つまりH1N1のように脳に物理的に侵入しない株でさえ、他の組織に大規模な全身性炎症を引き起こすことで脳に炎症を起こす可能性があるという発見です。
インフルエンザは単なる季節的な感染症ではなく、私たちの心の構造そのものを変えてしまう複雑な生物学的現象なのです。
インフルエンザの感染は、精神疾患発症リスクを高める可能性があることが、最新の研究や資料によって示唆されています。
具体的には、以下のようなメカニズムが関与していると考えられています。
1. 精神疾患に関連する遺伝子発現の変化
特定のインフルエンザ株(H3N2やH7N7など)に感染すると、脳の海馬に、精神疾患と密接にする遺伝子の発現がみられることが確認されています。
妊婦さんがインフルエンザに感染すると、胎児が将来的に精神疾患(統合失調症など)を発症する可能性が高いです。
2. 脳内の炎症(神経炎症)とサイトカインの影響
インフルエンザ感染により放出される炎症性サイトカイン(病原体からわれわれの体を守ってくれるタンパク)は、脳内の免疫細胞を活性化させます。これらのサイトカインは、過剰に産生されると、逆に臓器(脳)を障害するようになります。従って、従来の行動や認知機能に重大な悪影響を及ぼすと言われています。インフルエンザは、脳内で炎症を起こし、これが数週間から数ヶ月続く慢性的な炎症状態になると、精神疾患の発症リスクを高めると考えられています。
3. 脳の構造のダメージ
記憶や感情を司る海馬は、インフルエンザによる炎症に過敏に反応して、記憶の障害や認知機能の低下を招き、精神医学的な症状につながる可能性があります
4.まとめ
これらの知見は、インフルエンザが呼吸器疾患に留まらず、脳の免疫系や遺伝子制御に長期的な影響を及ぼし、将来、精神疾患(統合失調症など)や神経変性疾患(パーキンソン病など)を引きおこす可能性があることを示しています。
従って、たかがインフルエンザと軽視せず、インフルエンザワクチンを接種し、感染予防を十分行うことが必要です。また、妊婦さんは、ご自身だけでなく胎児を守るためにもワクチン接種を必ずして下さい。インフルエンザに罹らないようにしてください、ましてや何回も感染することは許されません。
今、当院でも毎日インフルエンザの患者さんが来院しています。すべてが、若い世代で、ワクチン接種はしていません。ものすごく危険だと思います。
投稿者 寺尾クリニカ































