寺尾クリニカブログ
2026年8月26日 水曜日
胃がんは「予防できるがん」ピロリ菌除菌の大きな意味
日本では、胃がんは年間約10万~12万人が新たに罹患し、年間約4万人が亡くなっている、非常に頻度の高いがんです。
これほど多くの人がかかる胃がんですが、その大きな原因となっているのがヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)感染です。
つまり胃がんは、発症してから治療するだけではなく、発症する前から予防を考えることができるがんなのです。
ピロリ菌除菌には、どんな意味があるのか
ピロリ菌を除菌することで、胃がんの発症リスクを低下させることができます。
文献では、除菌によって胃がんリスクが約34%まで低下したという報告があります。
特に重要なのは、胃粘膜の萎縮などが進行する前、つまりできるだけ若い時期に除菌することです。
胃がんのリスクを高める変化が長年にわたって進行する前に、原因の一つであるピロリ菌を取り除く。
これが胃がん予防の大きなポイントになります。
日本では「除菌」の効果が特に大きい
ピロリ菌除菌の効果を、NNT(1人の胃がんを防ぐために必要な除菌人数)で見ると、日本では非常に興味深い数字があります。
文献によれば、
日本人男性:約15.3人
日本人女性:約23.0人
つまり、15~23人を除菌することで、1人の胃がんを防ぐことができるという計算になります。
胃がんの罹患率が高い日本だからこそ、ピロリ菌除菌による胃がん予防の意義は非常に大きいのです。
これは単なる「感染症の治療」ではありません。
将来のがんを減らすための予防医学なのです。
ただし、除菌すればすべて終わりではない
ここは非常に重要です。
すでに萎縮性胃炎などの胃粘膜の変化が進んでいる場合、ピロリ菌を除菌した後も胃がんのリスクが残ることがあります。
したがって、
「ピロリ菌を除菌したから、もう胃がん検診は必要ない」
ということではありません。
むしろ、
ピロリ菌除菌+定期的な胃の検査
という二段構えが重要です。
除菌によって胃がんになるリスクを下げ、残ったリスクについては定期的な検査で早期発見する。
もし胃がんが見つかったとしても、早期であれば内視鏡治療などで根治できる可能性があります。
がんは「なってから治す」だけではない
私はこれまで、がん患者さんの治療について多くの記事を書いてきました。
しかし、がん医療で本当に大切なのは、治療だけではありません。
「がんにならないようにする」ことも医療です。
胃がんは、そのことを考えるうえで非常に分かりやすいがんです。
ピロリ菌という大きなリスク因子を知り、必要な人は除菌する。
そして、除菌後も定期的に検査を受ける。
胃がんは、発症してから治療するだけではなく、発症する前からリスクを下げることができる。
これこそ、予防医学の大きな意味だと思います。
皆さんも、病気になってから考えるのではなく、病気になる前にできることを考えてください。
予防医学を身につけ、健康に生きていきましょう。
これほど多くの人がかかる胃がんですが、その大きな原因となっているのがヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)感染です。
つまり胃がんは、発症してから治療するだけではなく、発症する前から予防を考えることができるがんなのです。
ピロリ菌除菌には、どんな意味があるのか
ピロリ菌を除菌することで、胃がんの発症リスクを低下させることができます。
文献では、除菌によって胃がんリスクが約34%まで低下したという報告があります。
特に重要なのは、胃粘膜の萎縮などが進行する前、つまりできるだけ若い時期に除菌することです。
胃がんのリスクを高める変化が長年にわたって進行する前に、原因の一つであるピロリ菌を取り除く。
これが胃がん予防の大きなポイントになります。
日本では「除菌」の効果が特に大きい
ピロリ菌除菌の効果を、NNT(1人の胃がんを防ぐために必要な除菌人数)で見ると、日本では非常に興味深い数字があります。
文献によれば、
日本人男性:約15.3人
日本人女性:約23.0人
つまり、15~23人を除菌することで、1人の胃がんを防ぐことができるという計算になります。
胃がんの罹患率が高い日本だからこそ、ピロリ菌除菌による胃がん予防の意義は非常に大きいのです。
これは単なる「感染症の治療」ではありません。
将来のがんを減らすための予防医学なのです。
ただし、除菌すればすべて終わりではない
ここは非常に重要です。
すでに萎縮性胃炎などの胃粘膜の変化が進んでいる場合、ピロリ菌を除菌した後も胃がんのリスクが残ることがあります。
したがって、
「ピロリ菌を除菌したから、もう胃がん検診は必要ない」
ということではありません。
むしろ、
ピロリ菌除菌+定期的な胃の検査
という二段構えが重要です。
除菌によって胃がんになるリスクを下げ、残ったリスクについては定期的な検査で早期発見する。
もし胃がんが見つかったとしても、早期であれば内視鏡治療などで根治できる可能性があります。
がんは「なってから治す」だけではない
私はこれまで、がん患者さんの治療について多くの記事を書いてきました。
しかし、がん医療で本当に大切なのは、治療だけではありません。
「がんにならないようにする」ことも医療です。
胃がんは、そのことを考えるうえで非常に分かりやすいがんです。
ピロリ菌という大きなリスク因子を知り、必要な人は除菌する。
そして、除菌後も定期的に検査を受ける。
胃がんは、発症してから治療するだけではなく、発症する前からリスクを下げることができる。
これこそ、予防医学の大きな意味だと思います。
皆さんも、病気になってから考えるのではなく、病気になる前にできることを考えてください。
予防医学を身につけ、健康に生きていきましょう。
投稿者 寺尾クリニカ
































