寺尾クリニカブログ
2026年4月29日 水曜日
喘息の管理、診断、治療、および医療体制における主な問題点を整理して解説します
1. 患者の自己管理とアドヒアランス(服薬遵守)の問題
*アドヒアランスの不良
特に多忙な社会人の医療機関受診の遅れや服薬コンプライアンスの悪さが指摘されています。この理由として、治療の理解不足、動機付けの欠如、治療法の複雑さ、経済的・社会的理由が挙げられます。
*自己判断による中断
症状が消えると、医師の指示を待たずに自己判断で服薬(吸入も含む)を減量・中止してしまうケースが多く、これが重症化や再発を起こす大きな問題となっています。
2. 吸入技術のエラー
*高いエラー頻度
吸入療法が喘息治療の中心ですが、多くの患者が正しく使用できず、手技エラーの頻度は25.7%から71.4%に達します。
*デバイスの多様性による混乱
多くの吸入デバイスが存在することが、患者だけでなく医療従事者の混乱も招き、手技エラーにつながっています。
3. 医療制度と移行期医療の課題
*移行期医療の不備
小児科から内科への受け渡しに関して、20歳での医療費助成終了による弊害、内科医の小児疾患への理解不足、小児科医と内科医の連携不足が問題となっています。
*強すぎる信頼関係
保護者と小児科主治医との関係が強すぎることがあり、また内科への転科を妨げられることが起こります。
*地域格差
喘息患者数は都道府県間で大きなばらつきがあり、救急体制の整備や医師と非医師の連携が困難な地域が存在します。
4. 診断と喘息の課題
*診断の難しさ
喘息は、他の心肺疾患(COPDや心不全、腫瘍など)との鑑別が重要ですが、時に誤診されたまま難治性として扱われるケースがあります。本来は呼吸器専門医が診断・治療をすべきですが、専門医の不足により、正しい診断・治療がなされていないケースを体験します。
*重症喘息への対応
それまでの治療(高用量吸入ステロイドなど)でもコントロール不良な喘息が5〜10%存在し、これらの症例に対する生物学的製剤の適切な対処や、副作用の強い全身ステロイド薬の回避が課題です。
私も、喘息の審査員をしておりますが、ステロイドの投与を毎日継続的に行っている医療機関や漢方薬を複数投与したりする医療機関があります。
このような治療は非常に危険です。
さらに、生物学的製剤に関する知識が十分でなく不適切な投与をしている医療機関があります。
5. 社会的損失と喘息死
*治療の遅れ
喘息死の最大の原因は、正しい治療の遅れという社会問題です。
*周囲の理解不足
職場や学校で喘息であることを隠しそうとして吸入治療を行わず、結果として重症化するケースがあります。
まとめ
1)一番の問題は、喘息を正しく診断し治療できる呼吸器専門医が圧倒的に少ないことだと思います。呼吸器科以外の医師の場合には誤診する可能性があると思います。
2)治療に関しては、医師が吸入の仕方などを説明すべきですが、ほとんどの医師は行っていません。また、薬剤師もあまり詳しく説明してないと思います。ですから患者さんも正しい治療(吸入)ができないのだと思います。
3)喘息の治療の基本は吸入でありますが、患者さんは、症状が改善すると中止することが多く、再発作を起こします。この点に関しては、医師が十分に必要性を説明すべきです。
4)医療制度の問題は、明確に16歳を目安に、小児科医が専門の医師に医療を任せるようにすべきだと思います。
5)難治性喘息に関しては、私も苦い経験がありますが、ステロイドの副反応を防ぐために、内服を発作時に限り使用する。予防のための吸入を定期的に必ず行う。それでもコントロ-ルができない場合には、患者さんに合った生物学的製剤を選択することが大切です。
6)現在、喘息死は減少していますが、年間1.000から1.500人ぐらいの患者さんが亡くなっています。要因は治療の遅れが75%です。仕事の疲労やストレスにより発作が起きたり、仕事を優先し治療が遅れることで亡くなります。
現在、喘息は治療薬が進歩していますので、正しい診断・治療を行えば、重症化せず、日常生活を送れると思います。
今後も、喘息死がゼロになるように努めたいと思っています。
*アドヒアランスの不良
特に多忙な社会人の医療機関受診の遅れや服薬コンプライアンスの悪さが指摘されています。この理由として、治療の理解不足、動機付けの欠如、治療法の複雑さ、経済的・社会的理由が挙げられます。
*自己判断による中断
症状が消えると、医師の指示を待たずに自己判断で服薬(吸入も含む)を減量・中止してしまうケースが多く、これが重症化や再発を起こす大きな問題となっています。
2. 吸入技術のエラー
*高いエラー頻度
吸入療法が喘息治療の中心ですが、多くの患者が正しく使用できず、手技エラーの頻度は25.7%から71.4%に達します。
*デバイスの多様性による混乱
多くの吸入デバイスが存在することが、患者だけでなく医療従事者の混乱も招き、手技エラーにつながっています。
3. 医療制度と移行期医療の課題
*移行期医療の不備
小児科から内科への受け渡しに関して、20歳での医療費助成終了による弊害、内科医の小児疾患への理解不足、小児科医と内科医の連携不足が問題となっています。
*強すぎる信頼関係
保護者と小児科主治医との関係が強すぎることがあり、また内科への転科を妨げられることが起こります。
*地域格差
喘息患者数は都道府県間で大きなばらつきがあり、救急体制の整備や医師と非医師の連携が困難な地域が存在します。
4. 診断と喘息の課題
*診断の難しさ
喘息は、他の心肺疾患(COPDや心不全、腫瘍など)との鑑別が重要ですが、時に誤診されたまま難治性として扱われるケースがあります。本来は呼吸器専門医が診断・治療をすべきですが、専門医の不足により、正しい診断・治療がなされていないケースを体験します。
*重症喘息への対応
それまでの治療(高用量吸入ステロイドなど)でもコントロール不良な喘息が5〜10%存在し、これらの症例に対する生物学的製剤の適切な対処や、副作用の強い全身ステロイド薬の回避が課題です。
私も、喘息の審査員をしておりますが、ステロイドの投与を毎日継続的に行っている医療機関や漢方薬を複数投与したりする医療機関があります。
このような治療は非常に危険です。
さらに、生物学的製剤に関する知識が十分でなく不適切な投与をしている医療機関があります。
5. 社会的損失と喘息死
*治療の遅れ
喘息死の最大の原因は、正しい治療の遅れという社会問題です。
*周囲の理解不足
職場や学校で喘息であることを隠しそうとして吸入治療を行わず、結果として重症化するケースがあります。
まとめ
1)一番の問題は、喘息を正しく診断し治療できる呼吸器専門医が圧倒的に少ないことだと思います。呼吸器科以外の医師の場合には誤診する可能性があると思います。
2)治療に関しては、医師が吸入の仕方などを説明すべきですが、ほとんどの医師は行っていません。また、薬剤師もあまり詳しく説明してないと思います。ですから患者さんも正しい治療(吸入)ができないのだと思います。
3)喘息の治療の基本は吸入でありますが、患者さんは、症状が改善すると中止することが多く、再発作を起こします。この点に関しては、医師が十分に必要性を説明すべきです。
4)医療制度の問題は、明確に16歳を目安に、小児科医が専門の医師に医療を任せるようにすべきだと思います。
5)難治性喘息に関しては、私も苦い経験がありますが、ステロイドの副反応を防ぐために、内服を発作時に限り使用する。予防のための吸入を定期的に必ず行う。それでもコントロ-ルができない場合には、患者さんに合った生物学的製剤を選択することが大切です。
6)現在、喘息死は減少していますが、年間1.000から1.500人ぐらいの患者さんが亡くなっています。要因は治療の遅れが75%です。仕事の疲労やストレスにより発作が起きたり、仕事を優先し治療が遅れることで亡くなります。
現在、喘息は治療薬が進歩していますので、正しい診断・治療を行えば、重症化せず、日常生活を送れると思います。
今後も、喘息死がゼロになるように努めたいと思っています。
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2026年4月27日 月曜日
日本人の80%は不安遺伝子を持っている
日本人は、遺伝的・歴史的に見て非常に「不安を感じやすい」性質を持っていることが裏付けられています。
その主な理由は以下の3つのポイントにあります。
1.圧倒的に高い「不安遺伝子(S型)」の保有率
科学的な調査により、日本人の約80%がS型を保有していることが判明しています。さらに、65-68%が最も不安を感じる「SS型」を保有しています。
これは他国と比較すると目立って高い数値です。
中国人:75%
台湾人:70%
アメリカ人:約44%
南アフリカ人:約28%
(中国人、台湾人も高い保有率です)
この遺伝的特性により、日本人は物事を考え過ぎて、不安になる傾向にあると思います。
2. 限界な自然環境
おそらく日本人にこの遺伝子があるのは、日本の地理的関与が関係していると考えられています。
日本は歴史的に地震や台風などの自然災害が非常に多い国です。
最近も地震、山火事などの災害が非常に多いです。
このような厳しい環境下では、楽観的な人よりも、常に不安を感じて最悪の事態に備えていた人の方が、生き延びる確率が高くなります。
その結果、長い年月を経て不安を感じやすい遺伝子を持つ人が生き延びたと考えられます。
3. 不安を加速させる現代の社会的背景
遺伝的な要素に加え、現代特有の懸念が日本人の不安をさらに高めています。
経済的ストレス:日本人の一番のストレス源は「給与の安さ」「老後の生活や年金」「物価が高い」といった「経済面への不安」が1位となっています。
SNSの影響:特に若年層では、SNSで他人の充実した生活(ハイライト)を見ることで、自分だけが取り残されていると感じるFOMO(Fear of Missing Out:取り残されることへの恐怖)によって不安を感じます。
孤独の問題:日本では「ひきこもり」や「8050問題」といった深刻な社会的孤独が、問題になっています。
*「8050問題」ちは、80歳の高齢の親が、50歳代の未婚・無職や引きこもりの子供を世話するという社会問題です。
まとめ
不安を感じるのは、危機を察して脳が起こす反応であり、悪いものではありません。しかし、過剰になると不安障害という病気になりますので注意が必要です。
他人と比較せず、自分が好きな事や出来る事をして、自分の居場所を見つけ、自分を肯定し、自己を形成することが大切です。また、適度な運動や十分な睡眠も大切です。SNSは何となくだらだら見るのではなく、目的を持って見ることが必要だと思います。
その主な理由は以下の3つのポイントにあります。
1.圧倒的に高い「不安遺伝子(S型)」の保有率
科学的な調査により、日本人の約80%がS型を保有していることが判明しています。さらに、65-68%が最も不安を感じる「SS型」を保有しています。
これは他国と比較すると目立って高い数値です。
中国人:75%
台湾人:70%
アメリカ人:約44%
南アフリカ人:約28%
(中国人、台湾人も高い保有率です)
この遺伝的特性により、日本人は物事を考え過ぎて、不安になる傾向にあると思います。
2. 限界な自然環境
おそらく日本人にこの遺伝子があるのは、日本の地理的関与が関係していると考えられています。
日本は歴史的に地震や台風などの自然災害が非常に多い国です。
最近も地震、山火事などの災害が非常に多いです。
このような厳しい環境下では、楽観的な人よりも、常に不安を感じて最悪の事態に備えていた人の方が、生き延びる確率が高くなります。
その結果、長い年月を経て不安を感じやすい遺伝子を持つ人が生き延びたと考えられます。
3. 不安を加速させる現代の社会的背景
遺伝的な要素に加え、現代特有の懸念が日本人の不安をさらに高めています。
経済的ストレス:日本人の一番のストレス源は「給与の安さ」「老後の生活や年金」「物価が高い」といった「経済面への不安」が1位となっています。
SNSの影響:特に若年層では、SNSで他人の充実した生活(ハイライト)を見ることで、自分だけが取り残されていると感じるFOMO(Fear of Missing Out:取り残されることへの恐怖)によって不安を感じます。
孤独の問題:日本では「ひきこもり」や「8050問題」といった深刻な社会的孤独が、問題になっています。
*「8050問題」ちは、80歳の高齢の親が、50歳代の未婚・無職や引きこもりの子供を世話するという社会問題です。
まとめ
不安を感じるのは、危機を察して脳が起こす反応であり、悪いものではありません。しかし、過剰になると不安障害という病気になりますので注意が必要です。
他人と比較せず、自分が好きな事や出来る事をして、自分の居場所を見つけ、自分を肯定し、自己を形成することが大切です。また、適度な運動や十分な睡眠も大切です。SNSは何となくだらだら見るのではなく、目的を持って見ることが必要だと思います。
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2026年3月 9日 月曜日
肺がんは「禁煙」だけでは不十分です
1. 肺がんは「日本人の死因1位」です
現在、日本で一番命を奪っている癌は「肺がん」です。
年間肺癌患者は12-13万人(大腸癌についで2位)、死亡数は約7.7万人(全癌の中で1位)です。
全体を通じた5年生存率はわずか39-45%です。
乳がんや大腸がんと比較しても、圧倒的に「予後が悪い」です。
2. 見つかった時には手遅れです
生存率が低い最大の理由は、進行が早く診断時に半数が転移しており、手術ができない状態(ステージIV)で見つかるケースが非常に多いためです。
肺癌の5年生存率
・非小細胞肺癌 47.5%(ステ-ジI:82.2% ステ-ジIV:9%)
・小細胞肺癌 11.5%(ステ-ジI:43.2% ステ-ジIV:2.2%)
*ステ-ジI:転移がない早期癌、
*ステ-ジIV:他の臓器に転移がある癌、初診時に4-5割ぐらいがこの時期に
見つかります。
*肺癌は、非小細胞肺癌と小細胞肺癌に区分されます。
3. 肺癌の危険因子
喫煙(加熱式なども含む)、受動喫煙、アスベスト曝露、大気汚染
家族歴、年齢、遺伝子など
4. 最近の傾向(特徴)
・女性の患者さんが増加している(1位大腸癌 2位肺癌)(エストロゲンが関与しています)
・高齢の患者さんが増加している
・腺癌(非小細胞肺癌の一つ)と小細胞肺癌が増加している
・非喫煙者や若者に腺癌が増えている
5. 「区検診」の限界を直視する
多くの方が「毎年レントゲン検診を受けているから大丈夫」と考えています。しかし、予防医学の視点から言えば、これは危険です。
レントゲン検診1万人のうち200人が精密検査になり、そのうち5人が肺癌と診断されます。
レントゲン検診の問題点
・心臓や肋骨や鎖骨に隠れた癌は見つかりません。
・早期の淡い影(腺がん)を見逃すことが多く、「異常なし」と診断することが多いです。
6. リスクの高い人には「低線量CT検査」をする
以下のリスクを持つ方は、従来のレントゲン検診(区検診)ではなく、「低線量CT」をすべきであると考えます。
50歳以上
喫煙歴がある方(過去に吸っていた方も含む)
近親者に肺がん患者がいる「家族歴」のある方
*2025年の厚生労働省のガイドラインでは、重喫煙者には年に1回、「低線量CT」が推奨されています。
まとめ
肺癌の予後は、よくありません。従って、禁煙を是非しましょう。さらに非喫煙の女性や若者にも肺腺癌が増えていますので、喫煙していなくてもレントゲン検診を受けましょう。
現在、日本で一番命を奪っている癌は「肺がん」です。
年間肺癌患者は12-13万人(大腸癌についで2位)、死亡数は約7.7万人(全癌の中で1位)です。
全体を通じた5年生存率はわずか39-45%です。
乳がんや大腸がんと比較しても、圧倒的に「予後が悪い」です。
2. 見つかった時には手遅れです
生存率が低い最大の理由は、進行が早く診断時に半数が転移しており、手術ができない状態(ステージIV)で見つかるケースが非常に多いためです。
肺癌の5年生存率
・非小細胞肺癌 47.5%(ステ-ジI:82.2% ステ-ジIV:9%)
・小細胞肺癌 11.5%(ステ-ジI:43.2% ステ-ジIV:2.2%)
*ステ-ジI:転移がない早期癌、
*ステ-ジIV:他の臓器に転移がある癌、初診時に4-5割ぐらいがこの時期に
見つかります。
*肺癌は、非小細胞肺癌と小細胞肺癌に区分されます。
3. 肺癌の危険因子
喫煙(加熱式なども含む)、受動喫煙、アスベスト曝露、大気汚染
家族歴、年齢、遺伝子など
4. 最近の傾向(特徴)
・女性の患者さんが増加している(1位大腸癌 2位肺癌)(エストロゲンが関与しています)
・高齢の患者さんが増加している
・腺癌(非小細胞肺癌の一つ)と小細胞肺癌が増加している
・非喫煙者や若者に腺癌が増えている
5. 「区検診」の限界を直視する
多くの方が「毎年レントゲン検診を受けているから大丈夫」と考えています。しかし、予防医学の視点から言えば、これは危険です。
レントゲン検診1万人のうち200人が精密検査になり、そのうち5人が肺癌と診断されます。
レントゲン検診の問題点
・心臓や肋骨や鎖骨に隠れた癌は見つかりません。
・早期の淡い影(腺がん)を見逃すことが多く、「異常なし」と診断することが多いです。
6. リスクの高い人には「低線量CT検査」をする
以下のリスクを持つ方は、従来のレントゲン検診(区検診)ではなく、「低線量CT」をすべきであると考えます。
50歳以上
喫煙歴がある方(過去に吸っていた方も含む)
近親者に肺がん患者がいる「家族歴」のある方
*2025年の厚生労働省のガイドラインでは、重喫煙者には年に1回、「低線量CT」が推奨されています。
まとめ
肺癌の予後は、よくありません。従って、禁煙を是非しましょう。さらに非喫煙の女性や若者にも肺腺癌が増えていますので、喫煙していなくてもレントゲン検診を受けましょう。
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2026年3月 7日 土曜日
マンジャロはアルツハイマー病の治療薬となる可能性あり
マンジャロがアルツハイマー病のリスク低下、あるいは進行抑制に役立つ可能性があるとする研究結果が報告されています。
主な研究内容とメカニズムの詳細は以下の通りです。
1. アルツハイマー病に対する直接的な作用
マンジャロは、アルツハイマー病の特徴であるアミロイドベータ(Aβ)の 産生を抑制し、脳内のアミロイド斑の形成を防ぐ可能性があるとされています。
2. 全身および脳の代謝改善を通じた保護
2型糖尿病や肥満は、脳の炎症を誘発し、アルツハイマー病の発症因子とな りますが、マンジャロはこれらに対抗する複数の働きを持っています。
*脳の「レプチン」感受性の改善: 肥満とアルツハイマー病の間の負の連鎖を断ち切る可能性があります。
「レプチン」とは:脂肪細胞から分泌されるホルモンで、脳の食欲中枢に働き食欲を抑制し、エネルギー消費を促します。
*生存信号の活性化:「 BDNF(脳由来神経栄養因子)」といった、神経細胞の生存と機能維持に必要なたんぱく質を活性化することが示唆されています。「BDNF」の低下は、うつ病、パーキンソン病、統合失調症にも関連します。
3.全身の炎症を鎮める
全身の炎症を鎮めることで、この火の手が脳に回るのを(グリア細胞の暴走)防ぎます。また、神経炎症や酸化ストレスを軽減し、神経細胞の死を抑える効果も期待されています。
まとめ
現時点で、これらの知見の多くは動物実験や細胞実験に基づくものです。
今後、ヒトを対象とした臨床試験において、これらの神経保護効果が実際に有効であるかどうかを検証することが必要です。今後、ヒトを対象にした臨床試験で有意な結果が出れば、マンジャロはアルツハイマー病の患者さんにとって希望の光となる思います。
主な研究内容とメカニズムの詳細は以下の通りです。
1. アルツハイマー病に対する直接的な作用
マンジャロは、アルツハイマー病の特徴であるアミロイドベータ(Aβ)の 産生を抑制し、脳内のアミロイド斑の形成を防ぐ可能性があるとされています。
2. 全身および脳の代謝改善を通じた保護
2型糖尿病や肥満は、脳の炎症を誘発し、アルツハイマー病の発症因子とな りますが、マンジャロはこれらに対抗する複数の働きを持っています。
*脳の「レプチン」感受性の改善: 肥満とアルツハイマー病の間の負の連鎖を断ち切る可能性があります。
「レプチン」とは:脂肪細胞から分泌されるホルモンで、脳の食欲中枢に働き食欲を抑制し、エネルギー消費を促します。
*生存信号の活性化:「 BDNF(脳由来神経栄養因子)」といった、神経細胞の生存と機能維持に必要なたんぱく質を活性化することが示唆されています。「BDNF」の低下は、うつ病、パーキンソン病、統合失調症にも関連します。
3.全身の炎症を鎮める
全身の炎症を鎮めることで、この火の手が脳に回るのを(グリア細胞の暴走)防ぎます。また、神経炎症や酸化ストレスを軽減し、神経細胞の死を抑える効果も期待されています。
まとめ
現時点で、これらの知見の多くは動物実験や細胞実験に基づくものです。
今後、ヒトを対象とした臨床試験において、これらの神経保護効果が実際に有効であるかどうかを検証することが必要です。今後、ヒトを対象にした臨床試験で有意な結果が出れば、マンジャロはアルツハイマー病の患者さんにとって希望の光となる思います。
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2026年3月 5日 木曜日
マンジャロは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群にも治療効果がある
主に閉塞性睡眠時無呼吸症候群への治療効果と、手術時の安全性に関する警告の2つの側面が報告されています。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、日本には900万人から2,200万人の患者さんがいるされており、中等症、重症例は約900万人です。
ただし、CPAP治療しているのは10%未満です。放置すると、心筋梗塞や脳卒中を発症する危険な疾患です。
1.閉塞性睡眠時無呼吸症候群への効果
マンジャロは、肥満を伴う特定の呼吸器疾患の改善に有効であることが示されています。
治療承認:米国FDAは、肥満を伴う中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療薬として、チルゼパチド(米国での肥満症治療薬としての製品名:Zepbound)を承認しています。
臨床試験の結果(SURMOUNT-OSA):臨床試験において、チルゼパチドは睡眠1時間あたりの呼吸停止や低下の回数を示す無呼吸低呼吸指数(AHI)を最大62.8%減少させました。
また、酸素飽和度の低下(低酸素負荷)や、日中の強い眠気の改善も確認されています。
効果メカニズム:大幅な減量によって気道周辺の脂肪が減少し、睡眠中の気道閉塞が抑制されると考えられています。また、GLP-1受容体への刺激による抗炎症作用が、上気道機能改善の可能性も示唆されています。
2. 呼吸器に関連する安全性と警告
人工呼吸器系には直接的・間接的な見方の可能性のある警告がいくつか存在します。
手術時の誤嚥(ごえん)リスク:全身麻酔や深い鎮静を伴う手術や処置を受ける際、チルゼパシドを使用していると胃の内容物が肺に入ってしまう誤嚥性肺炎のリスクが高まる可能性がありますそのため、
手術予定がある場合は事前にすべての医療従事者に使用を伝える必要があります。
息切れ(呼吸困難):重大な警告として、チルゼパチドは甲状腺腫瘍(状態甲腺がんを含む)を引き起こす可能性が指摘されています。
その症状の一つとして「息切れ(息切れ)」が挙げられており、この症状が現れた場合は医師に相談することが推奨されています。
アレルギー反応:深刻なアレルギー反応が起きた場合、症状として呼吸困難や飲み込みにくさが現れることがあります。この場合はすぐに使用を中止し、緊急外来を行う必要があります。
まとめ
現在、チルゼパチドは、糖尿病治療薬として認められていますが、心臓、脳に加え、睡眠時無呼吸症候群においても症状を改善するという結果を得ております。
さらに、今後は慢性閉塞性肺疾患などへの効果も研究が進行しております。抗炎症作用が非常に注目されます。
しかし、この薬は、甲状腺腫瘍を引き起こす可能性がありますので、注意深く診る必要があります。ダイエット目的で用いる場合はさらに注意が必要だと考えます。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、日本には900万人から2,200万人の患者さんがいるされており、中等症、重症例は約900万人です。
ただし、CPAP治療しているのは10%未満です。放置すると、心筋梗塞や脳卒中を発症する危険な疾患です。
1.閉塞性睡眠時無呼吸症候群への効果
マンジャロは、肥満を伴う特定の呼吸器疾患の改善に有効であることが示されています。
治療承認:米国FDAは、肥満を伴う中等症から重症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の治療薬として、チルゼパチド(米国での肥満症治療薬としての製品名:Zepbound)を承認しています。
臨床試験の結果(SURMOUNT-OSA):臨床試験において、チルゼパチドは睡眠1時間あたりの呼吸停止や低下の回数を示す無呼吸低呼吸指数(AHI)を最大62.8%減少させました。
また、酸素飽和度の低下(低酸素負荷)や、日中の強い眠気の改善も確認されています。
効果メカニズム:大幅な減量によって気道周辺の脂肪が減少し、睡眠中の気道閉塞が抑制されると考えられています。また、GLP-1受容体への刺激による抗炎症作用が、上気道機能改善の可能性も示唆されています。
2. 呼吸器に関連する安全性と警告
人工呼吸器系には直接的・間接的な見方の可能性のある警告がいくつか存在します。
手術時の誤嚥(ごえん)リスク:全身麻酔や深い鎮静を伴う手術や処置を受ける際、チルゼパシドを使用していると胃の内容物が肺に入ってしまう誤嚥性肺炎のリスクが高まる可能性がありますそのため、
手術予定がある場合は事前にすべての医療従事者に使用を伝える必要があります。
息切れ(呼吸困難):重大な警告として、チルゼパチドは甲状腺腫瘍(状態甲腺がんを含む)を引き起こす可能性が指摘されています。
その症状の一つとして「息切れ(息切れ)」が挙げられており、この症状が現れた場合は医師に相談することが推奨されています。
アレルギー反応:深刻なアレルギー反応が起きた場合、症状として呼吸困難や飲み込みにくさが現れることがあります。この場合はすぐに使用を中止し、緊急外来を行う必要があります。
まとめ
現在、チルゼパチドは、糖尿病治療薬として認められていますが、心臓、脳に加え、睡眠時無呼吸症候群においても症状を改善するという結果を得ております。
さらに、今後は慢性閉塞性肺疾患などへの効果も研究が進行しております。抗炎症作用が非常に注目されます。
しかし、この薬は、甲状腺腫瘍を引き起こす可能性がありますので、注意深く診る必要があります。ダイエット目的で用いる場合はさらに注意が必要だと考えます。
投稿者 寺尾クリニカ | 記事URL
































