寺尾クリニカブログ

2025年11月24日 月曜日

健康面での禁煙のメリット

健康面での禁煙のメリット
喫煙が有害であることは誰もが知っています。あまりにも頻繁に語られるため、その影響力は薄れがちです。
喫煙は依然として世界で最も予防可能な死亡原因のトップであり、世界中で推定13億人の喫煙者がいます。
タバコに含まれるニコチンは人工的な刺激剤として作用し、アドレナリンの放出を促し、心拍数を急上昇させ、血管を収縮させます。

最後のタバコを吸ってからわずか20分以内に、血圧と心拍数は正常レベルに戻り始め、末端の温度も安定し始めます。
わずか8時間後には、タバコの煙に含まれる有毒ガスである一酸化炭素が、結合していたヘモグロビンから放出されます。血中酸素濃度は正常に戻り、細胞や組織はようやく渇望していた酸素を得られるようになります。
そして24時間後心臓発作を起こすリスクが減ります
たった48時間(2日間)禁煙すると、体は重要な節目を迎えます。体内に残っていたニコチンとその主要代謝物であるコチニンをすべて体外に排出するのです。ここの段階では、味覚と嗅覚が回復し始めます
禁煙後わずか2時間でニコチンが体内から排出され、脳内のドーパミン濃度が低下します。これが最初の強い渇望感とイライラ感の引き金となります。頭痛、落ち着きのなさ、腹痛など、最も激しい離脱症状は、通常、72時間(3日目)あたりでピークに達します。これらの離脱症状は、体が積極的に自己治癒し、神経化学を自然で健康な状態へと再調整していることを示す、確かな証拠なのです。
約1ヶ月で肌が目に見えて明るくなります.肌の自然なターンオーバー周期である28日周期に合わせて、約1ヶ月で鏡に映る肌の「輝き」を実感できます。

禁煙の究極かつ最も深遠なメリットは、主要な病気のリスクが劇的に低下することです
1 年後:心臓病の過剰なリスクが半減します。
• 10 年後:肺がんを発症するリスクは、喫煙を継続している人の約半分に低下します。
• 15 年後:心臓病のリスクは、喫煙したことがない人と同じレベルまで下がります。


結論: 体の治癒過程は驚くべきもので、最後のタバコを吸ってからわずか20分後に始まり、15年後には心臓病リスクがほぼ完全に回復します。食べ物を再び味わえるというシンプルな喜びから、人生を変えるほどのがんリスクの低下まで、禁煙のメリットは多岐にわたり、目に見える形で現れ、多くの人が想像するよりも早く始まります。当院では、禁煙したい患者さんをサポ-トしますので、皆さんも頑張って下さい。

投稿者 寺尾クリニカ | 記事URL

2025年11月22日 土曜日

「息苦しい...でも検査は異常なし?」呼吸器と心の意外な関係

「息が吸いにくい」「喉が詰まる感じがする」
そう感じて呼吸器内科を受診し、レントゲンやCT検査を受けても**「異常なし」**と言われた経験はありませんか?
「こんなに苦しいのに、異常がないなんて...」と、途方に暮れてしまう患者さんは少なくありません。実は、呼吸器の症状と「心(ストレス)」は、私たちが思っている以上に深くつながっているのです。
1. 喘息とストレスの悪循環
喘息(ぜんそく)の患者さんの中には、ストレスが発作の引き金になるケースが多く見られます。
「気道過敏性」といって、ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、気道(空気の通り道)がキュッと収縮してしまうことがあるのです。
• 忙しい時期になると咳が止まらない
• 緊張すると胸がゼーゼーする
これらは「気のせい」ではなく、体がストレスに反応しているサインかもしれません。
2. 「予期不安」という落とし穴
呼吸器系の症状で辛いのは、**「またあの発作が起きたらどうしよう」**という恐怖心です。
1. 電車や人混みで息苦しくなった経験がある
2. 「またなるかもしれない」と不安になる(予期不安)
3. 不安で呼吸が浅く、速くなる
4. **過換気(過呼吸)**気味になり、さらに息苦しくなる
このループに陥ると、肺自体に病気がなくても、強い息苦しさを感じてしまいます。これはパニック障害などの心療内科領域の症状と重なる部分が非常に大きいのです。
3. 今日からできる対処法:腹式呼吸
もし「息苦しいな」と感じたら、無理に息を吸おうとせず、**「吐くこと」**に意識を向けてみてください。
【リラックス呼吸法】
1. 口をすぼめて、細く長く息を吐き出します(6秒くらい)。
2. お腹がぺちゃんこになるのを感じてください。
3. 吐ききったら、自然に鼻から空気が入ってくるのを待ちます(3秒くらい)。
これを数回繰り返すと、副交感神経が優位になり、気道の緊張も和らぎやすくなります。
さいごに
「息苦しさ」の原因が、肺にあるのか、心(ストレス)にあるのか、あるいはその両方なのか。それを自己判断するのは難しいことです。
呼吸器内科で体の状態をしっかりチェックしつつ、必要であれば心療内科的なアプローチを取り入れる。この「心と体の両輪」でのケアが、解決への近道になることがあります。
一人で悩まず、まずは専門医に相談してみてください。当院では呼吸器科と心療内科を専門に診療しています。


投稿者 寺尾クリニカ | 記事URL

2025年11月20日 木曜日

ストレスが生活習慣病を引き起こします。

「最近、健診で血圧が高めと言われた」「血糖値が気になるけど、食生活はそんなに乱れてないはず...」 そんな方にこそ知ってほしいのが、ストレスと生活習慣病の深い関係です。
心療内科では、心の状態が体にどう影響するかを診ることで、生活習慣病を改善に導きます。
【ストレスが体に与える影響】
■ 自律神経の乱れ
慢性的なストレスは交感神経を優位にし、血圧や心拍数が上昇しやすくなります。 これが長く続くと、高血圧や動脈硬化のリスクが高まります。
■ ホルモンバランスの変化
ストレスによって分泌される「コルチゾール」は、血糖値を上げる作用があります。 これが続くと、インスリンの働きが悪くなり、糖尿病のリスクが高まります。
■ 睡眠障害や食行動の乱れ
ストレスで眠れなくなったり、過食に陥ることで、脂質異常や糖尿病に至ります。
【予防と対策】
■ ストレスチェックを活用
簡単な質問形式で、現在のストレスレベルを把握できます。 AIを活用したツールでは、生活習慣の傾向も合わせて分析してくれるものもあります。
■ 心療内科での相談
「体の不調が続くけど、原因が分からない」そんなときは、心療内科での相談が有効です。 心と体の両面から診ることで、根本的な改善につながります。
■ AIによる生活習慣の見える化
スマートウォッチや健康アプリを使って、睡眠・食事・運動の記録をAIが分析。 「どこを改善すればいいか」が具体的に分かるので、無理なく生活習慣を整えられます。
ストレスは目に見えないけれど、確実に体に影響を与えています。 生活習慣病の予防・改善には、心のケアも欠かせません。 心と体の両面から健康を支えたい方は、当院へぜひご相談ください。


投稿者 寺尾クリニカ | 記事URL

2025年11月16日 日曜日

加熱式タバコユーザ-のための禁煙治療

「紙巻きタバコはやめたけど、加熱式なら大丈夫だと思っていませんか? 実は、IQOSやgloなどの加熱式タバコにもニコチン依存や健康リスクがあることがわかっています。 そして今では、加熱式タバコを使用している方も禁煙外来の保険適用対象になっているんです。 このブログでは、加熱式タバコのリスクと禁煙外来でできる治療について、わかりやすくご紹介します。」
① 加熱式タバコの誤解と現実
• 「煙が出ないから安全?」→実は有害物質は含まれている
• 「依存性は低い?」→ニコチン量は紙巻きとほぼ同じ
② 禁煙外来の対象になる理由
• 厚生労働省の制度変更で、加熱式ユーザーも保険適用に
• 初診で依存度チェック、治療計画の立案
③ 治療方法の紹介
• ニコチンパッチや内服薬(バレニクリンなど)
• 医師との面談で生活習慣の見直しもサポート
④ よくある質問(Q&A形式)
• Q:「加熱式でも禁煙外来に行っていいの?」 A:「はい、保険適用で治療が受けられます」
• Q:「治療はつらい?」 A:「薬の力と医師のサポートで無理なく進められます」
⑤ 来院案内・予約方法
• 診療時間、アクセス、予約フォームへのリンク
• 「まずはお気軽にご相談ください」

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2025年11月16日 日曜日

【注意喚起】長引く咳は「マイコプラズマ肺炎」の可能性も

現在、当院でもマイコプラズマ肺炎の患者さんが確認されており、地域的にも流行の兆しが見られます。特にインフルエンザが流行している今の時期は、症状が似ているために見過ごされやすく、注意が必要です。
■ マイコプラズマ肺炎とは?
マイコプラズマ肺炎は、Mycoplasma pneumoniaeという細菌によって引き起こされる非定型肺炎の一種です。飛沫感染や接触感染によって広がり、特に小児から若年成人に多く見られるのが特徴です。
■ 主な症状
• 発熱(高熱が出ないこともあります)
• 頭痛、倦怠感、咽頭痛
• 乾性咳嗽(痰の少ない咳)
• 咳が3〜4週間以上持続することも
初期症状は風邪やインフルエンザと類似しており、誤診されやすいため、注意が必要です。特に、解熱後も咳が続く場合は、マイコプラズマ肺炎を疑う必要があります。
■ 診断と治療
診断には、血液検査(抗体価の測定など)やPCR検査が用いられます。治療には、マクロライド系抗菌薬(例:クラリスロマイシン、アジスロマイシン)が第一選択となりますが、近年はマクロライド耐性株の増加も報告されており、必要に応じてテトラサイクリン系やニューキノロン系への切り替えを検討します。
■ 予防と対策
• 咳エチケットの徹底(マスクの着用、手洗い)
• 体調不良時の早期受診
• 家族内・学校・職場での感染拡大防止策の徹底
咳が長引く場合や、通常の風邪薬で改善が見られない場合は、早めの受診をおすすめします。当院では、迅速な診断と適切な治療を行っておりますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

投稿者 寺尾クリニカ | 記事URL

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