寺尾クリニカブログ

2020年11月22日 日曜日

新型コロナウイルス感染症の後遺症

1)日本及び海外でも最も多く指摘されている後遺症が、肺の後遺症です。もう既に治癒しており、PCR検査でも陰性になっているのに、呼吸困難感などが持続する、息苦しくて日常生活にも支障をきたし、さらに慢性の炎症が持続し肺線維症と完治不能な障害を受ける可能性もあります。
2)記憶障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、うつ病、不安、不眠症などの精神的な後遺症を発症することがあり、回復した後も数年先まで続く可能性があります。さらに、日本では働き盛りの男性の自殺が激増しています。
3)海外で報告されていますが、新型コロナウイルス感染症の重症患者の2~4割が急性腎不全など腎臓の障害をきたすとされており、治癒した後も腎臓への後遺症を残します。
4)新型コロナウイルスに感染した際に初期に現れる傾向にある味覚障害や嗅覚障害も新型コロナウイルスが治癒した後でも続く傾向があると報告されています。これは、味覚や嗅覚を司る神経や細胞が破壊され、症状が持続すると考えられます。
5)治癒した人の中には、発熱をしていないのに倦怠感が持続することも報告されています。
6)脱毛についても聴取が行われており、全体の24%で脱毛がみられました。脱毛の持続期間は平均76日で、発症時には全くみられないものの、発症後30日くらいから出現し、発症後120日くらいまでみられることがあるようです。
今後、いろいろな後遺症が報告されてくると思います。

投稿者 寺尾クリニカ

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