寺尾クリニカブログ
2025年11月22日 土曜日
「息苦しい...でも検査は異常なし?」呼吸器と心の意外な関係
「息が吸いにくい」「喉が詰まる感じがする」
そう感じて呼吸器内科を受診し、レントゲンやCT検査を受けても**「異常なし」**と言われた経験はありませんか?
「こんなに苦しいのに、異常がないなんて...」と、途方に暮れてしまう患者さんは少なくありません。実は、呼吸器の症状と「心(ストレス)」は、私たちが思っている以上に深くつながっているのです。
1. 喘息とストレスの悪循環
喘息(ぜんそく)の患者さんの中には、ストレスが発作の引き金になるケースが多く見られます。
「気道過敏性」といって、ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、気道(空気の通り道)がキュッと収縮してしまうことがあるのです。
• 忙しい時期になると咳が止まらない
• 緊張すると胸がゼーゼーする
これらは「気のせい」ではなく、体がストレスに反応しているサインかもしれません。
2. 「予期不安」という落とし穴
呼吸器系の症状で辛いのは、**「またあの発作が起きたらどうしよう」**という恐怖心です。
1. 電車や人混みで息苦しくなった経験がある
2. 「またなるかもしれない」と不安になる(予期不安)
3. 不安で呼吸が浅く、速くなる
4. **過換気(過呼吸)**気味になり、さらに息苦しくなる
このループに陥ると、肺自体に病気がなくても、強い息苦しさを感じてしまいます。これはパニック障害などの心療内科領域の症状と重なる部分が非常に大きいのです。
3. 今日からできる対処法:腹式呼吸
もし「息苦しいな」と感じたら、無理に息を吸おうとせず、**「吐くこと」**に意識を向けてみてください。
【リラックス呼吸法】
1. 口をすぼめて、細く長く息を吐き出します(6秒くらい)。
2. お腹がぺちゃんこになるのを感じてください。
3. 吐ききったら、自然に鼻から空気が入ってくるのを待ちます(3秒くらい)。
これを数回繰り返すと、副交感神経が優位になり、気道の緊張も和らぎやすくなります。
さいごに
「息苦しさ」の原因が、肺にあるのか、心(ストレス)にあるのか、あるいはその両方なのか。それを自己判断するのは難しいことです。
呼吸器内科で体の状態をしっかりチェックしつつ、必要であれば心療内科的なアプローチを取り入れる。この「心と体の両輪」でのケアが、解決への近道になることがあります。
一人で悩まず、まずは専門医に相談してみてください。当院では呼吸器科と心療内科を専門に診療しています。
そう感じて呼吸器内科を受診し、レントゲンやCT検査を受けても**「異常なし」**と言われた経験はありませんか?
「こんなに苦しいのに、異常がないなんて...」と、途方に暮れてしまう患者さんは少なくありません。実は、呼吸器の症状と「心(ストレス)」は、私たちが思っている以上に深くつながっているのです。
1. 喘息とストレスの悪循環
喘息(ぜんそく)の患者さんの中には、ストレスが発作の引き金になるケースが多く見られます。
「気道過敏性」といって、ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、気道(空気の通り道)がキュッと収縮してしまうことがあるのです。
• 忙しい時期になると咳が止まらない
• 緊張すると胸がゼーゼーする
これらは「気のせい」ではなく、体がストレスに反応しているサインかもしれません。
2. 「予期不安」という落とし穴
呼吸器系の症状で辛いのは、**「またあの発作が起きたらどうしよう」**という恐怖心です。
1. 電車や人混みで息苦しくなった経験がある
2. 「またなるかもしれない」と不安になる(予期不安)
3. 不安で呼吸が浅く、速くなる
4. **過換気(過呼吸)**気味になり、さらに息苦しくなる
このループに陥ると、肺自体に病気がなくても、強い息苦しさを感じてしまいます。これはパニック障害などの心療内科領域の症状と重なる部分が非常に大きいのです。
3. 今日からできる対処法:腹式呼吸
もし「息苦しいな」と感じたら、無理に息を吸おうとせず、**「吐くこと」**に意識を向けてみてください。
【リラックス呼吸法】
1. 口をすぼめて、細く長く息を吐き出します(6秒くらい)。
2. お腹がぺちゃんこになるのを感じてください。
3. 吐ききったら、自然に鼻から空気が入ってくるのを待ちます(3秒くらい)。
これを数回繰り返すと、副交感神経が優位になり、気道の緊張も和らぎやすくなります。
さいごに
「息苦しさ」の原因が、肺にあるのか、心(ストレス)にあるのか、あるいはその両方なのか。それを自己判断するのは難しいことです。
呼吸器内科で体の状態をしっかりチェックしつつ、必要であれば心療内科的なアプローチを取り入れる。この「心と体の両輪」でのケアが、解決への近道になることがあります。
一人で悩まず、まずは専門医に相談してみてください。当院では呼吸器科と心療内科を専門に診療しています。
投稿者 寺尾クリニカ































