寺尾クリニカブログ

2025年9月21日 日曜日

難治性喘息に対しての生物学的製剤の投与について

一般社団法人日本呼吸器学会によるガイドラインでは以下の2点を満たす場合に難治性喘息と判断されます。
1.コントロールに高用量吸入ステロイド薬および長時間作用性β2刺激剤、必要に応じてロイコトリエン受容体拮抗薬、テオフィリン徐放製剤、長時間作用型抗コリン薬、経口ステロイド薬、生物学的製剤の投与を要する喘息、またはこれらの治療でもコントロール不良な喘息
2.コントロール不良にさせる因子に十分対応するにもかかわらず、なおコントロール不良であるか、治療を減少させると悪化する喘息
軽症例まで含めると、日本国内の人口のうち10%ほどが喘息の症状を持ったことがあると推定されており、そのうちの5%ほどは難治性喘息であると考えられています。
生物学的製剤は、色々な炎症性疾患の治療に用いられております。難治性喘息においても5種類の生物学的製剤を投与されております。当院においても何人かの患者さんに投与して効果は出ております。しかし、値段が高価であり患者さんの経済的負担が多く,当院では医療券を持っている患者さんに投与しております。また、治療中に感染症(結核など)が発症することがあり、さらに長期投与の安全性に関してはまだ確立されておりません。従って、今後これらの問題に関して十分検討が必要であると考えます。


投稿者 寺尾クリニカ | 記事URL

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